20245/5
心も折れる不良品の山…何とか繋げた伝統の味
前回のブログの続き、北海道から受け継いだ「ごまづくし」の裏話です。
修行に行って古い機械も譲り受けたものの、気温・湿度等あまりにも異なる気象条件、
そして種を成型する機械の老朽化もあり、サイズが安定しない成型不良の連続。
その不良率は、2割から多い時は半分以上(涙)
勿体ないので焼成までして、お徳用せんべいとして直営店で見切り販売していました。
ちなみに地元のお客さんには大人気!!(笑)
毎回のように心折れながら製造、そんな状態が何年も続いていました。
生産性、会社の収益の事を考えると、製造中止すべき製品です。
しかし、師匠から引き継いだ伝統の味を絶やすことが私にはできませんでした。
とはいえ、生産効率が悪いので、積極的に拡売することもできず、細々と継続していました。
ところが、1年ほど前に「オーケーカッター定量分割機」(㈱松山丸三製)という機械を見つけ、補助事業を利用して購入しました。
これが見事に当社の生産量やら規模にピッタリの仕様で、バッチグー!!
不良品もほぼ皆無。
完全に形勢逆転です。
ただ、「お徳用せんべい」を楽しみにしていた常連客さんからは、ご不満の声(笑)
というわけで、今は機械のありがたみを感じながら、素晴らしい出来栄えに目を細めています。
止めなくて良かった。
しみじみとそう思います。
生産体制も整ったので、この伝統の味「ごまづくし」をもっともっと多くの方にお届けしていきたいと思います。
こんなお話をしていると、師匠のお墓にも報告に行きたくなってきました。