「旨い!」から仕入れた。「残したい!」から作った。 その②
販売中止の危機!!
看板商品の『玉子落花せん』
運命の出会い?! から仕入販売がスタートし、指名買いのお客さんも増え始めた頃でした。
仕入先である煎餅屋さんから、ご主人が亡くなられたとの連絡をいただきビックリ。
その後、入荷が出来なくなったのですが、なんとかこの味を残したいと妻と二人で奮闘。
たまたま、数年前に北海道の廃業する煎餅メーカーから古い機械と技術を受け継いで、製造を始めていたため環境は揃っていました。
ただ、作っていたのは「ごまづくし」という堅焼きの煎餅で、全く生地も工程も異なるものでした。
北海道の師匠にもアドバイスをもらいながら試行錯誤の繰り返し。
やっと現在の玉子落花せんにたどり着いたのです。
そうです。
一生懸命「マネ」したわけです。
美味しいから。そして、残したいから。
結局数か月間の販売休止を経て、自社製造商品として「玉子落花せん」が復活したのです。
元々「玉子落花せん」ファンだった人たちも、何の問題もなくこの復刻版を受け入れてくれました。
お蔭様で現在に至るまで不動の看板商品です。
ほんのり甘くて懐かしい風味とサクサク食感が生命線の「玉子落花せん」
“粉物は難しい”なんてことも耳にしますが、
やはり、気温や湿度によって、毎回各ロットごとに水分量等の調整が必要です。
でも、その点を除けば、製造は比較的安定している部類の煎餅です。
ただ、この煎餅に限らずですが、原材料の見直しは事あるごとに行っていて、より安心安全なものにという観点から多少の原価率がアップしてしまう(汗)ということも度々。
それよりも大変なのは、原材料を代替したばかりに不良品だらけになったりとか、思わぬ苦労を背負うこともあるということです。
そのあたりのお話は、次回「せっかくだから、より体にやさしい原材料で」で。
ではまた来週!
現在の玉子落花せんは、こちら ➡ 『玉子落花せん大チャック式』