舞台袖からの包み込むような愛と力
ミラノ・コルティナ冬季オリンピック2026もいよいよフィナーレですね。
メダルの数もですが、選手の皆様それぞれの頑張りに敬意を表します。
まずはお疲れさまでした。
今年も思わず涙する感動の名場面ががいっぱい。
結果がわかっていても中継録画を見て泣いた人もたくさんいたことでしょう。
SNS等の投稿も盛り上がりっぱなしですが、私は何気に感動した場面をひとつご紹介させてください。
実は、たくさんの競技があるなか、私が生中継で観た種目は、ほんの一部だけだったのですが、その一つが朝の出勤前にテレビで観たフィギアスケート女子のフリーでした。
その中でも僅かな差でメダルに届かなかったものの自己最高得点を更新した千葉百音さん。
その女性コーチ(濱田美栄さん)がリンクサイドから彼女を送り出す時の姿が印象的でした。
リンクフェンス越しに両手を握り目を見つめ合って、一言二言の最後のアドバイスと気合を掛けて送り出す画像はよく見かけます。
この時の映像も一連の流れはそのようなものでした。
私はこの時、
「大一番の滑走直前で極限の緊張状態なのだろうなあ。」
「こんな時コーチはどうやって実力が出せるように送り出すのだろう?」
そんなことを考えながら画面を凝視していたので余計に心に残ったのですが、
両手を握り合って、おでこを突き合わせ、(ほんの数秒なのだけど、まるで時間を止めてるかの如く)見つめ合って、選手の精神状態が最高に達したのを確認して(私には本当にそのように見えました)、最高の目の輝きと笑顔で送り出したのです。
その優しい目と表情は、実の母親が娘を完全に包み込んだように見えました。
この上ない大舞台の張りつめた空気の中なのですが、この間、たぶん二人とも無の境地にあったのではないかと思います。
不思議に思われるでしょうが、私は、彼女がスタート地点に向かった時「この子は必ず実力を出し切れるだろう」と名前も知らなかったのに確信したほどでした。

私が生中継で見たのは、コーチの表情がはっきりわかる反対側からの映像でした。
今思えば、私が観たのがたまたまこの師弟だっただけで、どのチームもとても強い絆で結ばれているのでしょう。
結果は時の運ですが、選手の皆さんが大舞台で堂々と戦っている姿を見れば一目瞭然です。
普段ゆるーく生きてる自分なんかにはうまく言葉にも表せませんが、このオリンピックでは「信じあう心」から生まれるパワーとその大切さを教えられたように思います。
選手、コーチ、チームの皆様、ありがとうございました。