心苦しいのですが、生き残るため
夏の大きなイベント「笹まつり」が開催されました。
当店の前には、加戸保育園&加戸病院さんが作った大作が飾られ、賑わいを呼んでくれました。
商店街の夏のイベントも無事、終了です。
さて、この秋、ほとんどの商品の規格変更(値上げ)を実施します。
普段ご愛顧いただいている皆様にはただただ申し訳なく辛い決断です。
ずっと気になってはいたものの、原材料はじめあらゆるコストが上がり続ける中、恐る恐る数か月前に原価計算をし直しました。
思った通り多くの商品が採算割れといった状況でした。
経営診断士に見せたら間違いなく叱られるレベルでしょう(汗)
会社の存続を考えれば値上げは避けられないのですが、当然ながら「売れなくなるのではないか?」という不安も付いてきます。
それに加え、変更に伴う膨大な実務作業が発生します。
①全商品の新規格決定、新JANコード作成、裏面の内容表示シール作り直し
②全てのお取引先に規格変更の案内
③お取引先別に新しい見積りを提出
④お取引先によっては、プライスカード作成
⑤種々の個別問合せや依頼への対応
等々、主な準備だけでも相当な労力です。

裏面の内容表示シールの一例

プライスカードの一例
ここ半月ほどはパソコンの前に座る時間も長く、元々ドライアイで辛い目のかすみも半端ないです。
お取引先様にも、商品登録の変更や在庫調整等々大変なご面倒をお掛けすることになります。
しかしながら、収支の悪化を考えると先送りできる問題ではありません。
ちなみに、原材料高騰と共に収益を圧迫している大きな要因として、最低賃金引き上げに伴う人件費の急激な増大があります。
一生懸命働いてくれている労働者の事を思うと、勿論少しでも多い賃金を払えたら良いのですが、我々小規模事業者にとっては正直厳しい上げ幅です。
物価高騰による消費者生活を改善するための最低賃金引上げですが、それによって企業が価格転嫁した結果、物価高になるという悪循環の連鎖もあるのでは?と思います。
それなら、大幅な賃金引き上げでなく、消費税見直しで消費者生活を支援するという考えも悪くないような気さえしてきます。
(財源はどうするのという大きな問題があるので、賛同はしてないのですが…)
何が正解なのかわかりませんが、我々には常に壁が立ちはだかっているという状況も、それを自分で乗り越えていくしかないという状況も変わりません。
でも、それらをたくましく乗り越えていく企業もあるわけですから、前を向いて進みたいと思います。