誇れる地元企業に敬服
少し前、内子町商工会工業部会の視察研修に参加しました。
今年は、まずは会員でもある地元の企業を知ろうということで、2社を視察研修させていただきました。
1社目は、「内子町バイオマス発電合同会社」
2016年に計画、2018年竣工以来、概要は聞いたことあるものの、勿論視察は初めて。
「脱炭素!エネルギーの地産地消」という壮大なテーマを掲げ、あらゆる工程で工夫がされていて素晴らしい取り組みでした。
面積の約78%が森林である当町は、昔に比べ原木単価の低下や就業人口の減少など大きな問題を抱えています。
そんな中、森林組合とタイアップして立ち上がったのが、この発電所です。
一般材としては使われてなかった未利用材を買い取って、木質ペレット燃料に加工して発電します。
この一連の取り組みで何が変わったのか!
1.木材買取価格の上昇
2.木材出荷者への買取価格の一部を地域通貨で支払うことで、地域経済の循環に
3.関係従事者の仕事の量の安定化
4.脱炭素社会への貢献
5.町内の消費電力量の1/3相当以上を供給可能。
6.発電時に発生する熱も隣接施設の温水用に供給
7.副産物のバイオ炭も多方面で再利用
その他、各工程においても循環を意識した資源の有効活用がされていて、ハード面とソフト面の両方で素晴らしいの一言でした。
まさにこれがSDGsですね。
実は、この代表者が同級生なのですが、現在の目標は、「電気代ゼロの町に」だそうです。
今回、あらためて彼の熱い思いと取り組みを知ることが出来て嬉しかったです。
さて、昼食を挟んで訪問したのは、「昭和刷子株式会社」(ショウワブラシ)さんです。
主な業務内容は、宿泊施設向けのアメニティ(歯ブラシセットなど)の製造。
近年はコスメ関連にも注力されているそうです。
同社製品は、出張時に利用するホテル等でよく見かけ、そのたびに嬉しくなるのです。
高い全国シェアを誇るだけあって、日産数量は、歯ブラシ500,000セットだそうです。(驚)
工場内はオートメーション化が進み想像以上のスケールで圧巻でした。
昼夜2~3交代制で稼働しているとのことで、従業員数も150名程度いらして地域雇用にも貢献されています。
ちなみにコスメ事業部では、地域資源の「じゃばら」(柑橘類)を使用した商品作りにも取り組まれています。
今回の地元企業視察は、工業部会のある役員さんからの提案で実現したのですが、まさしく百聞は一見に如かず。
機会があれば、たくさんの人にぜひ見学して生の声を聞いてほしいなと思いました。
企業規模は、まったく比較になりませんが、弊社も「うちにしかできないこと」をよく考え発信・行動していきたいと思います。