20235/14
「地域に愛されるお菓子でありたい」しみじみ思いました。
先日お店番をしていた時のことです。
「玉子落花せん」をご贔屓にしていただいているご近所の奥様が、
「最近はこれにハマっているのよ」といよかん芋娘をお買い上げ。
先日、県外で芋けんぴを試食したけど、甘すぎて云々…とのことでした。
甘い辛いは、個人の好みに左右されるので何とも言えない部分はあるのですが、
せっかくなので、
伊予柑の生搾り果汁や皮をマーマレードにして蜜と一緒に手掛けして作っています。
素材の風味が活きているので優しく感じるのかも知れませんね。
と説明させていただきました。
その奥様は、近隣の道の駅に行っても、宮栄の「玉子落花せん」を見つけると買っていただいているらしく、一緒に行ったご主人にも「なにもここに来てまで買わなくても…」と苦笑されるそうです。
そんな話をあらためて聞かせていただくと、心底うれしくなりました。
ご近所だから、勿論お世辞もあるのですが、とにもかくにも地元の方に美味しいと言って食べてもらえるのは、生まれ育ったこの地で菓子作りをしている私にとっては、この上ない喜びです。
見守ってもらっているというか、とても心強い気がします。
本格的に製造を始め、平成20年に【我が子菓子 善蔵】ブランドを立ち上げて、約15年が経ちました。
そういえば、最近、町内の人をはじめ知らない人にも「このお菓子知ってる!」「いつも買ってます!」
といった声を聞く機会が増えてきたように思います。
小さなメーカーなりにも少しずつ認知されているのかなと、素直にうれしく思います。
お客様と触れ合うことで感じる日々の喜びを励みとし、これからも精進を重ねていきたいと思います。